2009年6月9日火曜日

ワキガ手術とは

ワキガの手術をするという人は少なくないようです。

「腋臭」という字を書くワキガというものはどういったものでしょう。

通常の汗の臭いであるエクリン汗腺の臭いとは異なり、ワキの下や乳輪、陰部に存在するアボクリン汗腺からの分泌物が細菌と一緒になり、特有の臭いを生じる病態です。

このにおいが、ワキガ臭と呼ばれる臭いです。

アボクリン腺からの汗はエクリン腺の汗と見た目からして異なり、乳白色で粘度があり、鉄分や脂肪、脂肪酸、アンモニア、色素などが臭いの元となっています。

アボクリン汗腺の数は個人差があるため、多い人はワキガ体質と呼ばれるようになりますが、欧米ではワキガ体質が珍しくなくコンプレックスの原因にはなりません。

日本ではワキガの人は少数なので、ワキガの症状があれば非常に気になるのも納得できます。

このワキガ臭の原因となるアボクリン汗腺を体から取り除く手術が、一般的なワキガ手術ということになります。

汗の大半はエクリン腺から分泌されているため、汗の量を抑えるということにはなりません。

最近では、ボトックス注射によるワキガ手術も行われています。

注射によって自律神経の発汗命令を抑制し、汗の量を抑える効果が期待できるのがボトックス注射です。

ものの5分もあれば、ボトックス注射を注入することができます。

ボトックス注入法は永続性がある手術ではないので半年おきに注射をし直す必要がありますが、体にも生活にも負担の少ない手術法です。


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